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銀行カードローンの審査はなぜ厳しいのか?

銀行系カードローンとは、文字通りメガバンクや地方銀行が提供している個人向け無担保ローンのことです。また、銀行という金融機関が取り扱っている商品ということで、消費者金融などの貸金業者のカードローンとは内容自体にも違いがあります。

まず、最も大きな違いは総量規制の対象ではないということで、自身では収入を得ていない無職の専業主婦でも利用することが可能です。

総量規制とは、2010年の6月に完全施行された貸金業法に含まれている規則で、借入総額は年収の3分の1までに制限するという内容です。

この総量規制という規則は、多重債務問題の解決策として考案されたものです。特に、貸金業者の個人向けカードローンを対象としており、業者側の貸し過ぎと共に利用者側の借り過ぎを防ぐことを目的としています。

銀行系カードローンがこの規則の対象から外れている理由は、銀行法という別の法律により既に規制されているということと、そもそも貸し過ぎを行う様な金融機関ではないと認識されているからです。

銀行カードローンでは即日融資が不可能?

実際に銀行系カードローンの審査は、貸金業者の商品よりも難易度が高いうえに結果が判明するまでに時間がかかります。申し込み当日にカード発行まで完了する即日融資を実施しているケースは極めて稀であり、数日間を要する商品が大半です。

このために、今日中にお金が欲しいというケースには対応できませんが、その代わりとして金利には低めの数字が採用されています。

大手消費者金融の個人向けカードローンは、現在は利息制限法の範囲内で推移する仕組みとなっているので、利用額が増額されると金利は低くなりますが、利用開始時は年18%前後からスタートするのが一般的です。

これに対して、銀行系カードローンは年14~15%が中心で、さらに年10%未満という商品も存在しています。このために、同じ金額の借入がある場合は加算される利息が少ないので返済の負担は軽くなり、カードローンの借り換え等にも銀行カードローンは多く利用されています。。

このように金利が低い商品を利用するためには、返済能力を有していることが条件となります。特に問われるのが、他の業者からの借入残高が少ないということです。

なお、銀行カードローンの審査の結果が出るまでに時間がかかるのは、慎重に調査しているというだけではなく、消費者金融や信販会社などの保証会社に委託しているということも関係しています。

元々銀行は大企業向けの融資を中心としており、個人の返済能力を推し量る物差しは持っておらず、個人が延滞した場合に債権回収するノウハウもありませんでした。

このために、1970年代の後半には消費者ローン分野に進出していたのですが、実績を上げることは出来ませんでした。

これは、焦げ付きが許されないという銀行の性格も関係しており、リスクのある顧客に融資を行うことが出来ず、また返済の催促や回収事務自体の経験が足りないということも原因です。

しかし、現在では企業の資金需要が冷え込んでいるという背景があり、特に地方銀行の場合は消費者ローンの成功が不可欠という状況で、苦手分野だからやらないというわけにはいかなくなっています。

一方、消費者金融や信販会社などの貸金業者の側も改正貸金業法の施行により、個人向けカードローンでの収入は減少しています。

このために銀行系カードローンの保証業務は貴重な代替業務であり、また長年培ってきた個人に対しての審査や回収、督促を活用できます。

つまり、銀行と貸金業者の利害関係が一致したということです。ちなみに、消費者金融の大手3社は合計で200以上、信販会社の最大手は550以上の銀行や信用金庫などの金融機関と提携しており、保証残高はそれぞれ1兆円を超えています。

この保証会社による審査の内容は、銀行から送られてきたローン申込書を元に信用情報機関への照会により返済能力を判断するという流れで、承認の場合は結果を銀行に連絡します。

銀行カードローンでは保証会社と銀行の二重の審査がある!

これを受けて銀行が融資可能と判定した場合は、ローンが実行されます。つまり、保証会社と銀行の二重の審査をクリアしなくてはならないので、時間がかかるうえに難易度も高くなります。

なお、日本貸金業協会が加盟業者向けに実施したアンケートによると、消費者金融のカードローンの審査で承認されなかった人の内で銀行系カードローンの審査を通過するのは15%程度にとどまっています。

かなり狭い門ということであり、借入が多い状況では利用出来る可能性は低くなっています。

銀行系カードローンは、金利の低さや総量規制の対象外などのソフト面が優れているだけではなく、提携ATMの多さや手数料無料などハード面においても魅力的です。このために、優先的に選択するべき商品ということになるので、出来るだけ早い段階で申し込むのが適当です。